2025/08/19 05:49
自然な動きでボールを蹴れば、良いシュートを撃てると思いませんか。
動きが不自然になればなるほど、シュートの質が落ちる。
感覚では分かりますが、本当なのかと聞かれたら説明が難しい。
そこで、自然な動きと不自然な動きを観察しましょう。
違いが分かれば、シュートを撃つときの参考になります。
今回は簡単な実験をします。
一番不自然さを追求しやすいインサイドキックを使います。
ボールを蹴るとき、足を適当に振ります。
今回は、ボールを蹴ったあとの動きに注目。
蹴り足でボールを蹴ったあと、蹴り足のつま先を外側に向けた状態にします。
インサイドキックの状態を保ったまま、蹴り足を振り上げる。(下の図)
私の場合、結構苦しくなります。
蹴り足のつま先を外側に向けた状態で足を振り上げようとすると、自分の身体から説教されます。
おそらく、不自然な動きだからでしょうね。
蹴り足の膝が外側を向いた状態では、足を振り上げるのが難しい。
では、膝の向きを変えたらどうか。
何も考えず、自分の足を振り上げるとします。(蹴り足の勢いで転倒しないように注意。安全な場所で行いましょう)
そのときの動きを観察してください。
出来るだけ足を高く上げようとする。
足を高く上げようとすると、膝が前を向いた状態になります。(または、膝が上を向いた状態)
このときの膝は、外側を向いていない。(下の図の5から7)
膝を前に向けた状態で足を振り上げると、身体から説教されることはありません。
おそらく、自然な動きだからでしょう。
蹴り足の膝の向きによって、足の振りやすさが変わる。
もし、これが正しいのならば、自然な動きと不自然な動きを作れそうです。
膝に興味があるなら「バランスを崩す膝の向きと足の動かし方」がおすすめです。
もう一度、確認しましょう。
蹴り足を振るとき、膝を外側に向けると蹴るのが難しくなるのか。
私の場合、非常に難しい。
今度は、蹴り足の膝が前を向いた状態で振ると、足が高く上がる。
これらのことから、足の向きが足の振りやすさに影響を与えると言えるでしょう。
表現を変えると、足を振りやすい方法がある、という意味です。
これを理解したうえで、インサイドキックを試してみます。
ボールを蹴ったあとも蹴り足の膝を外側に向ける蹴り方と、ボールを蹴ったあとは蹴り足の膝を前に向ける蹴り方を比較します。(ボールを蹴るまでは同じ動き)
私の場合、蹴り足の膝を前に向ける方が蹴り足を速く振ることが出来ます。
同じ身体なのに、蹴り方を変えるだけで蹴り足の勢いも変わる。
これ、大きな発見ですよ。
強いボールを蹴るためには、蹴り足を速く振ると良いと教わった人はいますか。
この発想でボールを蹴るなら、ボールを蹴ったあとは蹴り足の膝の向きを調整した方が良いことになります。(膝の向きを調整した方が蹴り足の振りを速く出来るため)
指導者に言われたことだけ行っても、良い結果が出せないと思います。
なぜかと言うと、指導者自身が自分の発言内容を理解していないから。
足を速く振ると威力が上がるという考え方は、インステップキックでも使われると思います。(例、膝から下を速く振る等)
知識としては知っているが、それを活かそうとしていない。
また、別の場面では蹴り足を振り切らないことが大事だと言う。(これだと、弱いボールを蹴ることになる)
変だと思いませんか。
蹴り足の振りの速さを大事にするなら、膝の向きに注目するはずです。
また、強いボールを蹴るには足を振り切らない方が良いという考えも存在する。
指導者自身が、自分の考えを持っていないため、蹴る場面によって意見がコロコロ変わるのでしょうね。
自分の蹴り方の根本的な部分が分かりますか。
どのような考え方から生まれた蹴り方なのか。
基本的な考え方が無いと、真逆の考え方を同時に使うことになりますよ。(良い部分を打ち消し合ってしまう)
自分の蹴り方は、どのような考え方から生まれたのか考えるといいですよ。
一貫性の無い蹴り方だと、どのような特徴があるのか確認出来ませんからね。
今日紹介した記事。