良いドリブルは目的によって変わる

2025/10/22 05:35

ボールを動かすとき、角度をどうするか。

少ししか変化させない場合、ボールを扱うのは簡単です。

大きく変化させると、ボールを扱うのが難しい。

これらのことから、大きく変化させた方が良いと考えることが出来ます。

「いやいや、変化を小さくした方が扱うのが簡単なのだから、変化させない方が好ましい」

たしかに、このように考えることも出来ます。

2つの意見に触れたとき、どちらを採用するか。

決められますか。

何が良い考えなのか分からない場合は、別のものに置き換えるといいでしょうか。

今回は、歩行者になって考えましょうか。(自動車で考えるのもいいのですが、免許を取得出来る年齢ではない人でも想像しやすいように歩行者で考えます)

歩道を歩いているとします。

自分から見て右側に進みたいとき、どのようにしますか。

私なら横断歩道を利用して自分から見て右側に移動します。

このとき、複数の横断歩道を使用して右側に移動するでしょうか。(変な表現ですが、横断歩道を2つ以上使うかという話)

1つの横断歩道で右側に移動しますよね。

これが答えになるでしょうか。

これだけだと分かりにくいので図を使います。横断歩道を使用して右側に移動するとき、人間の動きは下の図のどれに近いでしょうか。

少しずつ曲げていき直角になるまでの角度の変化を説明した絵

おそらく、上の図(4)だと思います。

サッカーで使う角度に興味があるなら「直角に曲がる直角ドリブルを覚える」がおすすめです。


横断歩道を使用して右側に移動するとき、人間の動きは直角になるでしょう。(下の図4)

少しずつ曲げていき直角になるまでの角度の変化を説明した絵

なぜ、少しずつ曲がらないのか。上の図(1)のような動きを何度も繰り返して右側に動く方法もありますよね。

日常生活で細かく少しずつ曲がる人はいますか。

おそらく、少ないのでは。

今度は、自動車の動きを観察してください。(歩行者の立場から観察します)

自動車が右や左に曲がるとき、どのような動きをするか。

1回で曲がるでしょう。(細かく観察するなら、少しずつ横に動きながら最終的に真横に移動する形になる)

自動車の場合、タイヤで移動するため、動きの区切り方によっては細かく曲がっていると言えるかもしれませんが、使用する交差点は1つですよね。(人間だと1つの横断歩道を使用する形)

使用する交差点で考えると1回で右折や左折をしている。

サッカーのドリブルで考えると、1回で左右に動くことになります。

これを、どのように考えるか。

言い方が良くないですね。

何を優先するか、の方が良いでしょうか。

1回の動きの簡単さを優先するなら、変化は小さい方が良いです。

そのかわり、大きな変化を望むときは、小さな変化を複数組み合わせないといけない。

使用する横断歩道や交差点の数の少なさを優先するなら、大きな変化の方が好ましい。(1回で曲がる)

どちらを選ぶかは、何を優先するかで決まるでしょう。

ボールを動かすときに体勢が崩れないようにしたいなら、時間はかかるが小さな変化を何度も繰り返すと良い。

一気に変化させたいなら、一発で左右に動く方が良い。

ドリブル練習なら、時間をかけても問題ありませんよ。

試合で使うことを考えているなら、相手に反撃する時間を与えないドリブルが良いでしょう。(ただし、相手を引き付けたいなら、時間がかかるドリブルの方が良い)

何を優先するか。

マーカーやコーン等を使用したドリブル練習が上手くなりたいのか。

それとも、試合で勝つためのドリブルが上手くなりたいのか。

目的に合わせて決めるといいでしょう。

今日紹介した記事。