誰がサッカーを難しくするのか

2025/05/31 05:45

ボールを蹴る、止める。

思うようにボールを扱えるでしょうか。

地面にあるボールや空中にあるボール。

相手が持っているボール。

様々なボールがありますが、苦手だと感じたことはありませんか。

同じボールでも、どこにあるか、誰が持っているかで難しさが変わる。

この難しさの違い。

どこで決まるのか。

難しいよりは簡単な方が良い。

サッカーの難易度(難しさ)を自由に決められるとしたら、何を選びますか。

簡単、普通、難しい。

私なら簡単を選びます。

簡単を選ぶことに否定的な人はいませんか。

「簡単なことを選んでも成長しないから難しいことを選択すべきだ」

このような考え方もあると思いますが、サッカーでは何点取ったかで勝敗が決まります。

いくら難しいことに挑戦しても、全て失敗したなら0点です。

仮に簡単なことでも、成功すれば1点です。

もし、難易度に関係無く勝敗が決まるとしたら、何を選択しますか。

簡単なことを否定する人は、サッカーを勘違いしています。

まずは、簡単と難しいの違いを確認しましょうか。

簡単とは、成功しやすいことにします。

難しいとは、失敗しやすいことにしましょう。

サッカーの試合、相手ゴール前。

W杯決勝の後半ロスタイム。

0対0のとき、目の前にボールが転がってきた。

相手ゴールキーパーはシュートを止めるために飛んだので、地面に寝ている。

ここで質問です。

ボールを直接撃つか。それとも、3回ジャンプして「シュート」と叫んでからボールを蹴るか。

成功させるのが難しいのは、3回ジャンプしてから「シュート」と叫び点を取る方法。

簡単なことを否定する人は、無駄なことを難しいことであると考えていませんか。

もしそうならば、発想が間違っていると思いますよ。

無駄に難しくしない。

簡単に出来るところは簡単に済ませる。

まだ、簡単なことを否定する人がいるでしょうか。

W杯で男女共、我が国日本が最多優勝国になったとします。

全ての試合で全力を尽くす。これ、理想ですよね。

目の前の試合に集中することは大事ですが、その後の試合のことも考えないといけませんよね。

疲労のことを考えると、日本が勝っている状態では体力の消費を抑えつつ勝ち切る必要がある。

ほぼ結果が決まった試合で無駄に疲れるより、次の試合を意識した方が得られるものが大きいですよね。(ただし、先のことを考えすぎて油断しないように)

常に難しいことを選ぶ人は、無駄に疲れる戦い方を選択しますか。

勝つこと、結果を残すことを考えるなら、無駄なことを減らそうとするはずです。

「考えは分かるが、W杯に出ない初心者等には関係無いことだ」

本当でしょうか。

実は、初心者の方が影響がありますよ。

同じ結果を得られる方法が複数あるとします。

それを成功させても点数にならない場合、難しい方法を選択するでしょうか。

それとも、簡単な方法を選ぶでしょうか。

私なら簡単な方法を選びます。

その前に、成功させても点数にならないものとは何か。

トラップです。

足の裏を使っても、インサイドを使ってもボールが止まるなら同じです。

失敗を嫌う人は、より成功しやすい足の裏を選択するのが自然です。

しかし、選手の失敗を許さない指導者ほど、失敗しやすいインサイドでトラップしろと言う。

これは、おかしいですよね。

失敗を嫌うなら、成功しやすい方法をすすめるのが自然です。

ですが、失敗しやすい方法を強制する。

しかも、足の裏という成功しやすい方法を禁止するおまけつき。

明らかに異常ですよね。

日本人選手の失敗を望んでいるとしか思えない。

まともな判断が出来る人が多いなら、このような異常な指導者はクビになるはずです。

でも、クビにならない。(まともではない人が多いからでしょう)

トラップに興味があるなら「トラップはサッカーに必要なのか」がおすすめです。